横浜「山下公園」の未来のバラ園を歩く
横浜高速鉄道みなとみらい線「元町中華街」駅から地上に出るとすぐに、「横浜マリンタワー」が出迎えてくれます。昭和36年に開業してから、ずっと横浜の港を見守ってきた「横浜マリンタワー」ですが、横浜開港150周年を迎えた2009年にリニューアルしました。今ではバーやレストランなどもある、おしゃれなスポットとなっています。
ちょっとレトロで懐かしいのに新しい。そんなマリンタワーの雰囲気は、まさに横浜そのもの。この街は何度訪れても懐かしくて新鮮です。
そんなことを思いながら歩いていると、「山下公園」はもうすぐそこ。
広々として開放的な中央広場花壇の前に立つと、噴水から吹き上がる水しぶきの間から広がる海。
右側には「氷川丸」の迫力ある姿が見えてきます。
それだけでワクワクドキドキ。なんだか心が踊ります。
少し海の方へ向かって歩いていると、ふんわりと良い香りが漂ってきました。
ご存知でしたか?「山下公園」はバラの名所なのです
横浜で最も有名な公園ともいえる「山下公園」ですが、バラの名所でもあることをご存知でしょうか?
ここでは約190種、2,650株ものバラが、花を咲かせています。色鮮やかなバラは白やピンク、黄色に赤と色とりどり。まさに圧巻の美しさです。上品な香りにふんわりと包まれながら夢見心地で歩きます。
思わず、深呼吸。
白いバラのトンネルを歩く
さまざまな種類のバラの特性を活かし、立体的で迫力のある演出をしているというだけあって、見応えも十分です。まるで結婚式場のセットのような、白いバラのトンネルが続きます。
未来へと続く横浜、そしてバラ園
“未来のバラ園”と名付けられた「山下公園」のバラ園は、平成28年4月にリニューアルしました。
横浜市環境創造局のホームページを見てみると、同園について書かれています。このバラ園を参考にして家庭でも育ててもらえるよう、扱いやすい品種のバラを多く揃えているのだそうです。
これまで、一般的にバラは虫がつきやすいため、家庭では手間が掛かり栽培は難しいといわれてきました。でも、こんなにきれいなバラを家庭でも手軽に楽しめるとしたら「ぜひ家でも栽培してみたい」という人が増えるのではないでしょうか。バラの鉢植えが1つあるだけでも、パッと華やいだ雰囲気になりそうですね。
「山下公園」のバラ園は、バラの歴史を過去から現在、そして未来へと繋げていく架け橋としての役割を担っています。現在では、横浜の“シンボルガーデン”として連日多くの人の目を楽しませてくれています。
心地よく吹き抜ける潮風とバラの香りに包まれて、のんびりと歩いてみてはいかがでしょうか。
公園データ
「山下公園」
所在地:神奈川県横浜市中区山下町279
電話番号:045-671-3648