
高齢化が進むなか、介護施設には「安心して暮らせる場所」であることに加え、介護人材不足への対応や地域とのつながりなど、これまで以上に幅広い役割が求められています。
そんな「これからの介護施設」を目指した新しい特別養護老人ホームが、横浜市に誕生します。
社会福祉法人若竹大寿会は、2026年9月1日、横浜市神奈川区新子安に「特別養護老人ホーム わかたけ新子安」を開設する予定です。
開設に先立ち、8月21日・22日には地域住民などを対象とした内覧会も開催されます。
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179床の特別養護老人ホーム「わかたけ新子安」が2026年9月開設

「わかたけ新子安」は、横浜市神奈川区新子安に開設される特別養護老人ホームです。
179床を備えるほか、通い・宿泊・訪問介護・訪問看護などを組み合わせて在宅生活を支える「看護小規模多機能型居宅介護」も併設します。
施設内だけで高齢者を支えるのではなく、地域で暮らし続ける高齢者も含めて幅広く支援する拠点を目指しています。
さらに特徴的なのが、約300人が利用できる「わかたけホール」です。
介護施設というと、入居者やその家族、職員など限られた人が利用する場所というイメージを持つ人もいるかもしれません。
「わかたけ新子安」では、地域イベントや交流活動などにも活用できるスペースを設け、子どもから高齢者までさまざまな世代が集まる「まちの拠点」としての役割を目指しています。
施設には「まちのコンシェルジュ」と呼ばれる専門職も配置される予定です。
ICTや介護テクノロジーを積極導入
「わかたけ新子安」が力を入れているもう一つの取り組みが、ICTや介護テクノロジーの活用です。
介護現場では人材不足が大きな課題となっています。そのなかで同施設では、テクノロジーと業務改善を組み合わせることで業務の効率化を図り、従来と比べて職員配置を30%減らしても運営できる体制づくりを進めています。
ただし、目指しているのは単純に「人を減らすこと」ではありません。
見守りシステムや顔認証システム、音声記録システム、おむつセンサー、服薬管理システムなどを導入し、機械やシステムに任せられる業務を効率化。その結果として生まれた時間を、利用者一人ひとりと向き合うケアへ振り向ける考えです。
バックヤードにも、ベッドコントロールシステムや介護施設に特化したHRシステム、掃除ロボット、情報共有システムなどを導入します。
「介護のDX」というと業務効率化が注目されがちですが、その先にある「利用者と接する時間を増やす」という考え方も、これからの介護施設を考えるうえで注目したいポイントです。
リハビリや「持ち上げない介護」にも注力
入居後の生活の質を支える取り組みにも力を入れています。
「わかたけ新子安」では、作業療法士や理学療法士に加え、音楽療法士を常勤で配置する予定です。
リハビリ専用室には筋力トレーニング用のマシンを複数設置し、専門職による積極的な機能訓練を行います。
また、介護職員の身体的な負担を減らすため、「持ち上げない・抱えない」介護を目指す「ノーリフティング」にも取り組みます。
移乗などを人の力だけに頼らず、福祉機器を活用することで、利用者の安全性や快適性に配慮するとともに、介護職員の腰痛予防にもつなげていく考えです。
職員向けにはマッサージ器を備えた休憩室を用意するほか、能力給の導入、企業や大学との共同研究などを通じた専門性向上にも取り組むとしています。
利用者だけでなく、そこで働くスタッフの環境も整える「スタッフファースト」の考え方を掲げている点も特徴です。
8月21日・22日に内覧会を開催

9月1日の開設に先立ち、2026年8月21日(金)と22日(土)には施設内覧会が開催されます。
開催時間は両日とも10時から16時まで。地域住民のほか、介護・福祉関係者、関係機関などが対象で、参加費は無料、事前申し込みも不要です。
内覧会では179床の特別養護老人ホームの設備に加え、見守りシステムやおむつセンサーなどの介護テクノロジー、施設運営を支えるDX、リハビリ設備、ノーリフティングのための福祉機器などを見ることができます。
介護施設への入居を検討している本人や家族にとっても、最新の特別養護老人ホームがどのような設備や考え方を取り入れているのか、実際に確認できる機会となりそうです。
開催日:2026年8月21日(金)・22日(土)
時間:10:00~16:00
会場:介護老人福祉施設 わかたけ新子安
所在地:神奈川県横浜市神奈川区新子安1-24-13
参加費:無料
事前申込:不要
2040年を見据えた「これからの介護施設」へ
高齢者人口が増加する一方、介護を担う人材の確保は今後さらに重要な課題になっていきます。
そのため、介護の質を維持・向上させながら、ICTやロボットなどを使って現場の負担をどこまで軽減できるのかは、これからの介護施設にとって重要なテーマです。
「わかたけ新子安」が掲げるのは、テクノロジーによって人の仕事を単純に置き換えるのではなく、効率化によって生まれた余力を「人にしかできない介護」に生かすという考え方です。
さらに、施設を地域から切り離された場所にせず、イベントホールなどを通じて地域住民が集まれる場所にしていく取り組みにも注目されます。
ICT、介護テクノロジー、リハビリ、地域交流。
これらを組み合わせた「わかたけ新子安」が、今後の特別養護老人ホームの一つのモデルとなるのか、開設後の取り組みにも注目です。
施設名:特別養護老人ホーム わかたけ新子安
開設予定:2026年9月1日
定員:179床
併設事業:看護小規模多機能型居宅介護
運営法人:社会福祉法人若竹大寿会
所在地:神奈川県横浜市神奈川区新子安1-24-13
公式サイトはこちら
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