高齢化がますます加速する昨今、年金をもらえる年齢になっても働きつづけるシニアの方々が増えています。
その理由とは一体なんでしょうか。
経済的、精神的、健康的、時間的な理由とは
厚生労働省が発表した「高年齢者就業実態調査」によりますと、
- まだまだ元気なうちは、働いて社会とのつながりを持っていたい
- 生活水準を落としたくないから
- 心と体の健康のため
- 時間に余裕があるから
などの理由が見られました。
その中でも「自分と家族の生活を維持するため」の経済的な理由が半数以上の割合を占めていることがわかります。
いつまで元気に働くことができるのか、健康面での不安がある中において、
経済的な理由で働き続けることは、決してそう簡単ではありません。
年金をもらえる年齢で働き続けると年金額が減ってしまう!?
一方で、年金をもらえる年齢になっても働き続けた場合、受け取る年金額が減ってしまうという制度があるのをご存知でしょうか。それが在職老齢年金制度です。
在職老齢年金制度・・・年金を受けられる人が60歳以降も働いていると、年金の一部または全額が支給停止される制度。
「経済的な理由で働き続けているのに、受け取る年金額が減るなんて相反していてる」という声が多く、政府は同制度が高齢者の就労意欲をそぐもので、ふさわしくないと判断。
2020年度の法改正を目指しているとのことです。
刻々と変わる年金制度。これから年金生活を迎えるシニアの方々のみならず、どの世代もしっかりと学ぶ必要がありそうです。