「エンディングノート」とは
自分に万一のことが起きたときに備えて、家族やまわりの人たちに伝えたいことを書き留めておくノートや手紙のことです。
記載する内容は、
○自分のこと(好きなものや嫌いなもの、思い出など)
○資産について
○医療、介護について
○葬儀、お墓について
○相続、遺言について
○大切なその他の情報
○家族、親族、友人へのメッセージ
など。
具体的には、たとえば病気になったときに延命措置をしたいか(医療)、動けなくなったときの方法(介護)、葬儀のスタイルといった具合です。
法的効力がない分、望んでいることを自由に書ける
遺言書とエンディングノートの大きな違いは、遺言書は財産分与などに関して法的効力が発生しますが、エンディングノートには法的効力が一切ありません。
その分、エンディングノートには気軽に、さまざまな心配事について、自分の考えや希望を自由に書くことができます。
医療も介護も、家族の負担が軽くなります
このようなエンディングノートを書くことにより、家族はたとえば、治療はどんな方法を選択すればいいか、介護の方針はどうか、葬儀はどうするかといった決断を迫られるとき、その負担が大きく軽減されるのです。
また物忘れが多くなり、自宅の住所や電話番号を覚えられない場合も、一か所に整理して書いておけば、日常生活でも大変便利なツールとなります。
エンディングノートは多くの会社から、たくさんのバリエーションが出版されています。書店で実際に手に取ってみると良いでしょう。