
60代を迎え、70代を迎える頃になると、「この先、ひとり暮らしになったらどうしよう」と考える機会が増えてくるかもしれません。
今は夫婦で暮らしていても、将来的にどちらかがひとりになる可能性は誰にでもあります。また、すでにひとり暮らしをしている方の中にも、「今の家にこのまま住み続けられるだろうか」「体調を崩したときに頼れる人はいるだろうか」と、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。特に平均寿命が長い女性のほうがそう感じているかもしれません。
年齢を重ねてからの住まい選びで大切なのは、広さや家賃だけではありません。「体に負担が少ないこと」「いざというときに助けを求めやすいこと」「日々の生活が不便になりにくいこと」といった心身が安心・安定できる要素があることが重要です。
では、ひとり暮らしになったときに安心できる住まいとは、どのような住まいなのでしょうか。本記事では、70代80代シニアに知ってほしい「安心してひとり暮らしできる住まい」について解説します。
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1.無理なく動ける家であること

若い頃は気にならなかった段差や階段も、年齢を重ねると大きな負担になることがあります。
たとえば、玄関の段差、浴室のまたぎ、トイレまでの距離、寝室から台所までの動線。毎日のことだからこそ、小さな不便が積み重なると、暮らしにくさにつながります。
ひとり暮らしでは、転倒やけがをしたときにすぐ気づいてもらえない可能性もあります。そのため、できるだけ段差が少なく、室内を安全に移動できる住まいを選ぶことが大切です。
特に、玄関・廊下・浴室・トイレは確認したいところです。手すりがあるか、床が滑りにくいか、夜中にトイレへ行くときに危なくないか。こうした点を事前に見ておくと安心です。
また、戸建てに住んでいる場合、2階に寝室がある、洗濯物を干すために階段を上り下りする、といった暮らし方が負担になることもあります。そのため、生活の中心をワンフロアで完結できる住まいは大きな安心材料になります。
2.買い物や病院に行きやすい立地を選ぶ

安心な住まいを考えるうえで、家の中だけでなく、周辺環境もとても重要です。
特に大切なのは、スーパー、病院、薬局、金融機関、公共交通機関へのアクセスです。車を運転している方でも、将来的に運転をやめる可能性はあります。そのとき、徒歩やバス、電車で生活できる環境かどうかは、暮らしやすさに大きく関わります。
「今は車があるから大丈夫」と思っていても、10年後、15年後も同じように運転できるとは限りません。だからこそ、住まいを考えるときには、車がなくても日常生活が成り立つかを確認しておくことが大切です。
3.人の気配がある環境を選ぶ

ひとり暮らしの不安のひとつに、「何かあったときに誰にも気づかれないのではないか」というものがあります。その意味では、完全に人目の少ない場所よりも、ほどよく人の気配がある住環境のほうが安心です。管理人がいるマンション、近所付き合いがゆるやかにある地域、同世代の住民が多い集合住宅などは、日常の中で誰かの目が届きやすい環境といえます。
濃いご近所付き合いが苦手な方もいるでしょう。大切なのは、無理に深く付き合うことではありません。あいさつを交わせる人がいる、困ったときに相談できる窓口がある、管理会社や大家さんと連絡が取りやすい。そうした“ゆるやかなつながり”が、ひとり暮らしの安心感につながります。
ハード面でいえば、見守りサービスや緊急通報システムを導入している住まいもあります。家族が遠方に住んでいる場合は、こうしたサービスを活用するのもひとつの方法です。
4.広すぎない

ひとり暮らしになったとき、大きすぎる家は管理の負担になることがあります。
使っていない部屋の掃除、庭の手入れ、修繕、固定資産税や光熱費。広い家はゆとりがある一方で、年齢を重ねるほど負担を感じやすくなる面もあります。
ひとり暮らしでは、必要なものにすぐ手が届き、掃除や片づけがしやすい広さのほうが暮らしやすい場合があります。「狭い家に移る」というより、「自分の今の暮らしに合ったサイズに整える」と考えると、住み替えへの抵抗感も少し和らぐかもしれません。
大切なのは、過去の暮らしに合わせた家ではなく、これからの自分に合った家を選ぶことです。
5.シニア向け賃貸という選択肢に前向きになる
シニア世代の住まいというと、持ち家に住み続けることを前提に考える方も少なくありません。しかし、状況によっては賃貸住宅への住み替えも前向きな選択肢になります。
近年のシニア向け賃貸は、これまで述べたおすすめポイントを網羅している物件が多く、ひとり暮らしシニアでも安心して暮らせる環境です。
もちろん、年齢によって入居審査が不安になることもあります。そのため、住み替えを考えるなら、元気なうちから情報を集めておくことが大切です。急に必要になってから探すよりも、余裕のあるうちに選択肢を知っておくことで、納得のいく住まい選びがしやすくなります。
当サイト「おとなの住む旅」では、老人ホームへの入居や住み替えに伴う住まいのご相談を承っております。
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